前に書いたようにある釣りがブームになると(ならなくてもだけど)いろんな情報がメディアを通してメーカー、プロ、テスター、エバンジェリストから発信される。その中にはマーケティング手法として文字通りの「売り文句」だったり、(無理やり)作り上げた「メソッド」「理論」「法則」「セオリー」のというのが沢山ある。
〇〇パターン、〇〇メソッド、〇〇じゃなきゃ釣れない魚がいる、新素材〇〇によって得られる〇〇、〇〇構造による劇的な〇〇
業界を斜め読みしていれば気が付くけど、A社とB社がまるっきり逆の事を言っていてそれぞれが「これが最高、最先端」と言ってるなんて事は普通にある。酷い時には新製品が出たとたんに同じメーカーなのに先月まで言ってたことを全否定、、、的な事もあったりする。
自分もミーハーなので新商品、新メソッドは興味があるしどっちかといえば(お金の許す範囲内で)飛びつくほうだけど、あくまでも自分で試す為に又は納得して手を出すようにしていて売る側が言う事はほとんど聞いてない。たとえばロッドとかだと、デザイン、値段、長さ、振った感触で買ったものに対して後から他人に
「それって、〇〇が〇〇だからアタリがダイレクトに・・かじふぁsdhふぉいあsdgf」とか言われて
はあ、そうなんですか・・・・
って事は良くある。(笑)
趣味の道具なので、理論、数値データ、インプレッションを参考にして自分で惚れ込んで手にするのは全然否定しないし、そこまで研究するのはすごいとも思う。
ただ、これからアジングを始めようとしている人達には道具選びや釣り方で困った時に巷にあふれる「エキスパート」「ベテラン」達のブログに書いてある内容を鵜呑みにして頭でっかちになってほしくないなぁ、、、、と
リールの感度(ハンドルで感じるといわれる)
ロッド単体の重さ
0.1g刻みでのジグヘッドのラインナップ
数万円のロッド
ラインは細ければ細いほど良い
ジグヘッドは軽ければ軽いほど良い
この辺りの考え方、意見は極論無視または「間違ってる」と考えていいと思う。いや本当に極論だけど。
もちろん、やってくうちにわかってきて必要と思える事もあるだろうけど、これから始めるにあたってたとえ他の釣りの経験があるにせよ、上記の事は無視して始めて良いと思う。
特に、みんなが気にしすぎて失敗してるなぁと思うのが
細いライン
軽いジグヘッド
この二つ。
初めてアジングやって、0.2号のラインに0.8gのジグヘッドなんて何やってるかなんてわかるはずがない。
自分は初めてやる人に勧めるのは
■ロッド
可能な限り「アジングロッド」を準備する但し1万円程度ので充分
リアルメソッドAjingSP
カメヤ Ajinist
メジャクラ Solpara Ajing
(メバリングとかバスロッドの転用はやめよう)
■ライン
専用のリール又はスプールを用意できるならエステル0.3号
他のライトルアーと兼用ならフロロ0.6号(BasicFC)
■ジグヘッド
標準→1.3g
軽い→1g以下
の2種類。1g以下は1gでも0.8でも0.9でも良い。場所によっては
重い→1.5g~1.6g
を追加で計3種類
■釣り方
キャストして5カウントフリーフォール後カーブフォールで5カウント
(これはさすがに水深によるけど)
アタリが無ければチョンチョンしてロッドサビいてライン巻取り→以下繰り返し
次はキャストして5カウントフリーフォール後カーブフォール10カウント
以下同文。。。と5カウントずつ探ってく
これだけ準備して場所と時間を間違えなければ十分釣れるし楽しめる。
逆に言えば、これ以上のものを揃えたりいろいろ研究しても場所と時間を間違えれば全然釣れないし、間違えてなくても上記最低限の準備との違いは感じられないと思う。
いろんなところで見聞きする
高額な高感度ロッドによる「アジの吸込み直前の水の動きを感じるアタリ」
とか
ラインの号数を1ランク落とすことによる数(十数)メーターの飛距離の違い
とか
ロッドの重さの数グラムの違いによるキャストフィールの違い
とか
リールセットしたロッドのバランスがリールから何センチの位置
とか、もうオカルトじみた話まで出てきて苦笑しちゃったりするのは無視してもいいと思う。もちろん気にするのは自由だけど。
よほどお金に余裕がある人は別だけど、普通は、出来るだけリーズナブルに、出来るだけ快適に、新しい釣りを始めてみたい(試してみたい)ってのが本音だと思うので、そのためには上に書いた準備だけすれば、最低限「無理やり感無く」「無駄なお金使わずに」「アジングの楽しさを知れる」と思う。
ブームになる事によってものすごい量の情報が発信されるのはありがたい。良い商品も出るし、より釣れる釣り方や、新しいメソッドなんかもどんどん出てくる。
ただその中にはかなりの量の「関連業界が儲ける(存続する)ために作り上げる実際はそれほど必要ないけどさも必要であるかのようにして発信される情報」ある事を理解しておく必要がある。
また、これにより、業界に関係ない一般人からも情報を信じ込んで(スクリーニングできずに)「ほんとは必要ない事」を「これが絶対」みたいに発信されている。
ブームと業界に踊らされることなく、またケチり過ぎて本来のアジングを楽しめず終わってしまったりせずに最低限ギリギリでタックル準備してシンプルな釣りでアジングの楽しさを知ってほしいと思う。
コメント
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すごく良い内容の記事だと思います!
私も同感です!(^-^)/
まずは、手軽なとこで試してみて
失敗を繰り返しながら
自分に最適な(快適な)タックルに辿り着く…
それでいいと思います!(^-^)/
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昨日の流れですね笑
趣味だから、道具に拘るのも一考・ファンタジーの世界にいきるのも一考…笑
尖るのもまた一考…それを完全に正解だと押し付けるのは大きな間違いで、こっちも振り回されないこと大事ですね!
気軽に楽しめるのが一番!
釣り業界は次は何ングを生み出して、その世界で尖っていくんでしょうかねー笑
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軽いと重い、細いと太いは、結構どの釣りでもありますよね(笑)
まぁ、自分にあった釣りするのが一番ですな(o^^o)
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同感です。
巷にあふれる情報は、釣りの分野に限らずとも【玉石混交】。
まずは自分のしたい釣りを、最低限の設備投資で初めて見るべきですね。
そのうちに自分の欲しい物、必要な物が見えてくるはずです。
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私がシーバスから一歩引いた理由がまさにそれなんですよね。
ルアーの釣りは極端に言えば魚の目の前をどう通すかってことに尽きる訳で、
それを素人に毛が生えたと言っては失礼かもしれないけど、
元々がアングラな釣りな上に公の競技の中で結果を出してるひとみたいなことを言ってもなんだかな?と。
そういう人が増えてしまったことでより胡散臭さが蔓延してると言うのがバス最盛期から釣りをしてる仲間との共通解です。
もっとも、そうなってしまった理由があるとは聞いてますが、お粗末な話なので…
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>”LIGHTNING PLUGGER" AMONさん
ありがとうございます。
自分でわかって乗っかる人は良いんですが、明らかに乗せられちゃってるひとが多いのが気になるんですよね。
自分がバスブームで乗せられかけてムダなこと沢山しただけに(笑)
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>tama190128さん
ハゼング、、じゃなくてハゼクラはイマイチみたいだし。
陸から釣れる
ぱっと見手軽
マルチタックル推奨しやすい
場所的条件が緩い
この辺がキーポイントでしょうね。
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>しょーたさん
その自分にあった釣りを見つけるのってのが大変なんですけどね(笑)
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>かずともさん
高くて良いもの揃えりゃそれで快適か?っていうとそーでもないですからね。
最低限、無理なく楽しめるレベルでの初期投資って以外と見極めむずかしいですよね。
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>the-allowさん
本当に上手い人って道具とかむずかしい理論に講釈垂れずにサラッと釣りますよね。
ときどき小湊一緒に行く人が専門はシーバスなんですが、アジのサビキ釣りをシーバスロッドでやったりする癖に、シーバスの姿が見えるとエギングロッドと手持ちのルアーでサクッと釣ったりします(笑)
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本の読みすぎって人は多いですね(^^)